ちょっと別の話題を書いてみる。
「シュウォッチ」
知っている人も多いだろう。
連射測定器である。
80年代のSTG黄金時代、「連射が速い」というのは一種のステータスであった。
自分自身、痙攣打ち(当時は押し指連打と勝手に呼んでいた)で186発(10秒)を記録した事がある。
「あの高橋名人(16連射)より速い」と自慢していたものだ。
ちなみに今は12連射位しか出せない。ラザロを倒す(約11.7連射以上)ギリギリのラインだ。
痙攣打ち(振動打ち)
指一本(主に人差し指か中指)をボタンに当て、腕に力を入れて振動を起こして連射する方法。
腕が痙攣している所から痙攣打ちと呼ばれる。
高橋名人の16連射が有名。
メリット
・比較的安定した連射が可能
・連打するのにボタンが一つあれば良い
・練習次第でかなり速い連射が可能
・連打速度を調整し易い
・複雑なボタン操作の中にも組み込み易く、色々なゲームに対応し易い
デメリット
・腕に力を入れるため疲れ易く、長時間には不向き
・連射速度を上げるには熟練が必要
ピアノ連打(ドレミ連打)
指二本(主に人差し指と中指)をバタバタと上下させ、交互にボタンを押す連打方法。
ピアノを弾いている指の動きに似ている事からピアノ連打と呼ばれる。
余談だが最近のタッチパネルとの相性も良い。
メリット
・比較的安定した連射が可能
・力が要らず疲れないため長時間の連打が可能
・難しい技術が要らず、誰にでもできる
・連打速度を調整し易い
デメリット
・ボタンが二つ以上必要
・連射速度で他の方法に劣る
こすり連打
親指以外の指四本(主に人差し指、中指、薬指の三本)を折り曲げ(爪で引っ掻く時のような感じ)、爪の部分をボタンに当て、手を横にスライドさせて擦りつける連打方法。
非常に独特な連打方法で、一見すると連打しているようには見えない。
しかし、これをマスターすれば間違いなく最速の連射が可能になる。
メリット
・非常に速い連射が可能(秒間20連射以上はほぼこすり連打)
・比較的力を必要とせず、長時間の連射も可能
デメリット
・ボタン一つでも可能だが、連射速度を求めるには二つ以上のボタンが必要
・かなりの熟練が必要で、素人ではマトモに連射にならない
・連射速度が不安定になりがち
・爪を痛めるなど身体に支障が出る
・筐体を傷つけてしまう
連射の衰退
90年代に入るとオート連射が標準となり、連射の技は必要とはなくなってしまった。
連射は筐体を傷つけてしまう、損耗させてしまうなど問題も多かったからだ。
今や失われつつある技術。
それも時代の流れなのだろう。